Greeting for all

Mon.05.25.2026

今年3月MarsオリジナルレーベルFaroutから打ち出しがあったDay Jerseyのリストックが約8ヶ月の時を跨いで再びMarsに降り立ちました。

 

当に「Good morning! And in case I don’t see ya, good afternoon, good evening, and good night!」と朗らかに挨拶するトゥルーマンの気分で初めましてなら初めまして、久方ぶりなら「久方ぶりですね」と同一の商品を心機一転、反復して紹介することの快は朝の気持ちのよさと似て嫌いではない、そう感じます。

Day Jerseyは「デイパックから”デイ”を預かって”Day” jerseyと命名されたこのパンツにはもしそれが可能なら三日三晩に24/7、シーンを気にせず履いて欲しいという想いが込められている」と触れ込むより「元々そうであった」とした方が正しい、そういうジャージパンツだと三日三晩、実際に履いていて思います。

 

「ジャージパンツ」と言っても、安易に想像できるジャージとはどこか異なっている。
どうして異なっているのか、解明へと導く手立てがあるとするなら「Day Jerseyのルーツに実はUSネイビーのセーラーパンツがあること」が挙げられるかもしれない。

 

わりあい細めの作りをした腰回りから、裾口へ向かってフレアしてゆくシルエットはこうしてみてみると、確かにセーラーパンツと通じる部分があるように見えます。
Day Jerseyのバランス、徐々にお分かりいただけてきたのではないでしょうか。

 

他方、他のパンツの付け入る隙を無くしてしまうほどのイージーさやマルチに場所を選ばない役のこなし様がある、ということなので洋服を売る立場から考ればDay Jerseyというパンツは、一旦は分が悪い。
それでも僕がDay Jerseyのリストックに前向きでいられるのは、「他のパンツの付け入る隙を無くしてしまうほどのイージーさやマルチに場所を選ばない役のこなし様がある」パンツ、あるいはその類のつとめを果たす洋服をMarsにおいてはDay Jersey以外で見つけることができないためであり、ひょっとするといずれの洋服屋においても同様かもしれないから、です。
キャラ被りなし、ということです。

 

このこともまた「元々そうであった」ことかもしれなません。
つまり、Day Jerseyをデイパックのように毎日履き続けることは僕にとっては単に、そのようなパンツとの出会いの悦びと、その余韻であることです。

2、3の2サイズ展開、色はグレーとブラックの2色。
特筆すべき点としては各色で採用した素材の相違が分水嶺となって生まれたパンツとしての根本的な相違が挙げられます。

 

例えば水分を含んだ印象すらおぼえるしっとりとしたブラック側の生地は舞台の緞帳を思わせる控えめな煌めきや、予想以上の重々しさを目先の特徴として含んでいます。
ある程度の重たさは布が下方へ垂直に降りることを手伝い、かの美しい__何人をも虜にする__パンツのシルエットを形成します。
打って変わってグレーはハリのある霜降りボンディング素材から成る点よりブラックと異なりはじめます。
こちらは「想像以上」に軽い上、外側から圧力をかけると少し窪む程度の厚みが及び、パンツのありのままの形を無重力的に残すという、対照的な性格。

 

案外Day Jerseyも、別色同士で担保されているのは同型性くらいの「同じ名の元、とはいえ」系のパンツであって、履いてる感じや使い勝手にズレのあるパンツ。
8ヶ月前にブラックを買った飯田は今、あれよあれよとグレーが気になってるわけです。

動きをつけると、大きな窪みと共に変形するグレー。
心做しかボンディングに体温が移って暖かいような気がするグレー。
コートの下から望める裾口に対しては「これだよこれ…」という呟きを禁じ得ません。
ブラック。

 

センタープレスの位置にあるパイピングによってプロセスはどうであれ、有終の美を飾ることができてしまうパンツ。

 

初めましてなら初めまして、久方ぶりなら久方ぶりですね。
Here comes Day Jersey!

 

“Farout” – Day Jersey –
SIZE: 2, 3
COLOR: BLACK, GRAY
¥42,900-(tax included)