Wanted

Fri.05.01.2026

「は、はあ。
あ、僕は飯田と言います。
そうですよね。多分間違いだと思います。」

 

 

「ちなみにその人についての情報って他にありますか?
いえいえ、僕も少し気になって。」

 

 

「白いヴァージョンと黒いヴァージョンがあるシャツと。
おお、アシンメトリー。
うんうん。ヴィヴィアンじゃないんですね。
元々そうだったわけではなく、結果的に左右非対称?
まさかの遅発性。変わったシャツですね。
何?右肋骨の下に腕時計?」

 

 

「はー、「腕時計」のベルトのようなレザーベルトが「右肋骨下」にあるわけですか。
面食らっちゃいます。」

 

 

「うーん…、ごめんなさい!力になれず。
頑張ってください〜…、あ。」

 

 

「忙しいのに引き止めちゃってすみません。(ジャケットを巻き込みながら、右腕をポケットに入れる。シャツのベルトが顔を覗かせる)。」 KHOKI 26SS。

 

 

大枠は「情報提供」して頂いたものの、探し人が言い忘れていたことを今補足しておきました。
いやしかし、確かに「右肋骨下」から鳩尾(みぞおち)にかけてある、ベルト状の何かが目立っています。“KHOKI” – Asymmetric Shirt

 

 

ベルトが「レザー」と聞いて頭の中で、オーストリッチレザーを思い描いていた人は天才です。
しかしAsymmetric Shirtは天才と、僕のような凡夫の間に境を設けることをいたしません。

 

 

[WHITE]

 

 

構造はこうです。

 

ベルトがシャツの中をスライドすることで右の身頃にギャザーを生み、シャツの平坦な輪郭を身体へと寄せる。
その延長線、左側のボタンホールへとベルトを導けば、左側にかかる別の負荷が完全にシャツの均衡を取り上げ「Asymmetric」はついに露見します。

 

 

特徴のあるシャツですが、コットン100%のレギュラーシャツに弱めのシボ加工と角の取れたバランスが全体をまとめていて、実にKHOKIらしいと思えます。 [BLACK]

 

 

天才にも凡夫にもオープンなシャツなわけですから、インサイダウトでアッサイダウンなボンバージャケットに非対応なわけがありません。対称性こそ非ざるわけですが。

 

 


矛(ベルト)おさめて、第一ボタン閉めて、レギュラーに着て、あれ・・・?

 

 

s, si….’新芽取り’…。
ベルトを留めるボタンホールと第一ボタンホール以外は実はダミー。
でも、その点だけ留めればシンメトリーに見えるようなポイントを見事に突いています。

 

 

横から見ても、グッときます。
読み止めた文庫本を雑に引っ掛けたりしてもいいですね。
思いついた順にやってみてください。

 

 

その日ベルトを”引っ張る”か”引っ張らない”かは、直感的に決まりそうなアフォーダンスのあるシャツです。
つまり僕たちはこれから、Asymmetric Shirtについて直感的に、楽に、考えていい。
ってことだと思います。

 

 

というわけで、
Let’s feel free with Asymmetric.
今日から!

 

 

[Online page]
“KHOKI” – Asymmetric Shirt –
COLOR : BLACK, WHITE
SIZE : 2, 3
¥39,600- (tax included)