6:00 : Long Sleeveを着る
Tue.05.26.2026
“Post Archive Faction” – M66 Parka –
漆黒/純白のM-66は記憶に新しいかもしれません。
規律よく、不断に布が刻まれたようなデザインのCocoon Down。
前腕を覆う勢いの大きなグローブは実はダブルジップでものすごくプラグマティック。
これら全ては2018年ソウルにて、Lim Dongjoon、Jeong Sookyoにより創設されたブランドPost Archive Faction (PAF)の服。
Saturday Night Liveのステージにおいてケンドリック・ラマーが着用したことによって口火を切られたPAFはLVMHプライズセミファイナリストへの選出、ヴァージル・アブローとのコラボレーションなどその勢いはさながら飛ぶ鳥を落とすよう。
かと思えばソウルにあるPAFのフラグシップショップにはハンス・ウルリッヒ・オブリスト(主に近・現代美術を扱うキュレーター、美術史家、批評家)が訪れ、商品を購入したそう。(オブリストの名をこの文脈で聞くとは、と個人的に意表を突かれました)
マジックワードとは理解しつつ、PAFについて「先鋭的」と形容することは免れない。
他方で、今まで取り扱ってきたブランド群の「手中に収まらない感じ」とも少し異なっているような気がしています。
第一、カラーはいずれも単色で、ホワイト、グレー、ブラック、オリーブグリーン、あとはglisten(キラリと光る、そういう感じ)なものがあったりなかったりと明瞭。
親切と言えば、親切。
当に意表を突くような装飾の服があることは確か。
その一方、全くそうでない服もまたPAFにはあるのです。
Cocoon Downの下で燻るいい意味で単純なロンT。
こちらもPost Archive Fictionの商品です。

“Long Sleeve”
Color : BLACK, GREY
Size : M, L ,XL
¥28,600-(tax included)

「全くそうでない」とは言いつつ、逃すことも隠すこともなくこういうディティールが入り込んでくるのが今のところは「PAFらしい」と言えます。
しかしそうであるならその「PAFらしさ」は一旦これでおしまい。

174cm XL着用
長い着丈、袖。
商品名が「Long Sleeve T-shirt」ほかでなく、「Long Sleeve」なのは言い得て妙。
しかし決して、意表を突くほど長い袖ではない。
寒さで目が覚める。
折角予定時刻より30分早く起きたわけだから、その時間に意味付けをしたい。
「プレイヤー持ってないけどレコードディグルやつ、やるかあ。」と思い立ち、最近買ったロンTに袖を通した。
ロンTの柔らかな肌理に起き抜けの意識を盗まれそうになったことを忘れじとNight Capはそのまま頭に残した。
レコードバッグはこれ一個だけ。
ショーツで気持ちもスタイルも引き締めてっと。
革靴履いて、あともう一個なんかいけそうだなあ〜

グローブ・フォー・エマージェンシー、いいじゃん!

たった今終演した寸劇、その中で”Long Sleeve”は「起」にあたる。
昨日よりトップスを重ねてきるべきか、いっそのこと上着を着てしまったほうがよいのか、寝ぼけたアタマでは非常にはっきりしない、そんな起き抜け一発目「いかに素早く手が伸びるか」というロンT、否トップスの分水嶺においてPAFの”Long Sleeve”が「一体どうしてこんなに優秀なのか」。
そんな問い、そんなPAFらしさ。

