Flame rises from the bottom up.

Thu.12.04.2025

FG479.008。

 

 

今年8月、MANHOLE6周年と時を同じくしてリリースした「赤く燃えて」なマルモラーダの熱り冷めやらぬ今、同様にMANHOLE/MARSエクスクルーシブレザー:オーストリッチを使用した靴がMARSにはあります。

オーストリッチはダチョウ(英:Ostrich)のエキゾチックレザーで、局在するクイルマークの面積あたりの数で革の品位が決定する、という特徴を持ちます。
木型はスクエアトゥのMARMOLADA Q。垂直らしく反り立つ鼻先が、この靴のオーラを親しみやすいものとしています。

製法はMARMORADA同様のノルベジェーゼ製法。
ナースシューズをルーツに持つスリングバックの同一性が「サンダル/ブーツ」という関係において丁度「/(スラッシュ)」あたりに定位するなら、スキー靴や登山靴の様式を継承したノルベジェーゼはその位置付けを他の新しいものへと揚棄する。そんな役周り。

 

 

したがってMARMORADA QはMARMORADA Qでしかなく、常套のスリングバックでも、MARMORADAのオルタナティブでもありません。
さしあたり、「新しくて赤い靴」。

「赤」とは何か。
「緑」の補色、炎や血の色、他の凡ゆる色と同様に、明るみによって露呈するもの。

 

実際なんでもいいのですが、「足元は黒や茶、紺などでなければならない」というアイデアを、新しくて赤い靴を履きながらにして維持し続けることはノット維(イ)ー持(ジ)ー。
恐るることなかれ

スクエアトゥの親しみやすさが昂じると、「なんだか普段履いている靴より少し小さいな」と感じることがあります。
「つま先のあまりを取り除いた木型だからだ」という横槍は覚悟した上で、「履けるかな」という不安、根本気分を抱えたまま自分のサイズのMARMORADA Qを履いてみてほしいと思います。

 

そこにはつま先がトゥの内側の最奥へとぴったりくっつく珍奇な感覚と共に「履けた」という安心、類稀なる収まりの良さがあるのです。(甲高な方は特に…。)
この靴が仮に、ざっくりと大きなドライバーズニット(赤)と共にあろうとしているなら、私たちはいずれの余念もそこには持ち得ない。
牛革より軽く遥かに丈夫とされるオーストリッチは「いつだって」と履かれる用意を整えています。
その印か、ビブラムのアウトソール。
Atiti…

Marsとともに「赤く」あれ!
炎、アガる、下から上へ。
というわけで、まずは足元 – FG479 -から。

 

F.LLI Giaccometti – FG479.008[Mars EDITION] –
Color: Flame Red
Size: 39, 40, 41, 42, 43
¥228,800-(tax included)