僕は手が好き

Mon.05.25.2026

こんにちは、飯田です。
自分で投稿しておいてなんですが、「最近のMarsのInstagram黒いな〜」と思っていたところにカラフォーなグローブがファイブカラーで着弾致しました。

「あ、ろくぶてって言ったね!今から6(シックス)回叩きま〜す」
「(単位もなければ「ぶつ」じゃなく「叩く」って言っちゃてんじゃん。さぞかし力(ちから)のある子供がこれを考案し、取り巻きが懸命に広めてここまで伝わってきた悪ノリなのだろう。)どうぞひとおもいに!」

 

 

以上のような蒙昧小学生イイダの原体験は現状、僕の手袋一般に対する評定となんら関わるところがないにしても、手袋と飯田はそれなりの交わらなさを保ってきたつもりでいます。
本来であれば党派:NOテブ(くろ)の一員である事の証左は「横着質」、「物失くしの良さ」で十分でした。
ところがTabi Glovesの中で書かせていただいたとおり、それとは別に僕の中で今、「手の聖物化」が生じてきている。
早速だがその内訳とは、以下のようになるだろう。

 

 

これ以上なく何でもできる素手の状態で、できることだけ長い時間、過ごしておいていただけるなら、私はとーっても幸甚でございます。

 

 

♪「デンジャー 危険だ 黄色い信号…」
♪「マイク持ったガッチャマン まるで忍者  Got mo flavor than ゴレンジャー」 “JOSHUA ELLIS” – CASHMERE PLAIN GLOVE
COLOR : PINK, GREY, YELLOW, UNDYED, BLACK
¥15,400- (tax included)

 

 

ヨークシャー地方で創業された”JOSHUA ELLIS”はイギリスの中でも指折りに由緒正しいファブリックメーカーです。
MANHOLEでは一昨年の末にカシミアマフラー
を取り扱っていたのが記憶に新しいですね。

 

 

正直に申し上げますと、飯田個人のCPUにあるこのブランドについてのインフォメーションはこれで頭打ち。
ただし、「カシミア」についてはそれ以上に知っているつもりでいます。

 

 

オール・カシミア・ラインナップの今期MGR(Merry-Go-Round)に、
アムステルダムのextreme cashmereの全ての品番、
k8.0のコマンドセーターにダイアモンドストール。
僕の頭の横で今、風に揺られてるBLESSのDraps longストールも真っ赤なカシミアです。

初めまして、ピンク色のカシミアさん
開口二番にこういうのも変ですが、可愛いですね

 

 

洋服にせよ装飾品にせよ、体の中でまず初めに触れる部位は多くの場合に「手」だと思います。
試しに身につけてみるとして、身につける箇所はあらかた、他ならぬ今「手」にしている物によって〈スカーフなら「首や頭」〉、〈ジャケットなら「胴体(インナーの上)」〉といった具合に指示されています(多くの場合)。
指定されたところは指定されたなりにその物の印象を遺憾なく感じとり、その物が「良い」とか「期待以下」だとか、言外の印象を脳に直接伝えます(多くの場合?)。

 

 

気がつけば触感を司どる「手」は確かに、しかし「多くの場合」に第一の触覚器官としてのみ作用する限りであって、第二、第三と’こと’の次第に準じて無機的な道具への前途を辿っていたのです。

 

 

故に、「手触り」だけ憶えさせられてあとはほったらかしの「手」が口惜しさ余って固い握りを作る局面で(多くの場合の)私は、自らの両手を鼓舞し続けてきた。
そんな僕たちにとって「カシミア」ともあろう品位の素材がグローブという体を成して歩み寄ってきてくれたことは紛れもなく悲願の達成だったのです。

 

(めでたし!)

 

 

僕の知る限りだとカシミアは彩度の高い原色も、柔らかな色の機微も再現してしまう素材。

 

このグローブに至ってはどちらかといえばどの色も、ぼんやり柔らかな一方。

 

乳白っぽい”UNDYED”。
「染めてない」としているのがかえって、よいカラーリングだと感じています。
薄いベールをまとっているように見えます。

 

 

検討無くしてその日の格好を活性化させるような意匠や真新しさと、「プレーングローブ」という命名は相容れないと思います。
ひょっとすると普段木工をなさる方などにはこのグローブに対して親近感を抱く方もいるかもしれません。

 

 

また、「道具」としての意味も含めて僕が聖物視している手です。
素手でできたはずのこともこのグローブをはめることによってできなくなったり、しづらくなったりってことが、ないわけではない。

 

 

されどCASHMERE PLAIN GLOVEはカシミアの手袋で、とても理にかなった形状をしたグローブだと率直に思えています。
それは自分の手が可愛くて仕方ない変人の「理」にさえ、かなうようなものでした。

 

 

たとえ共感できなくても大丈夫。
だって、みんな「理」があって、みんないい!のですから!

 

 

ぼんやり、長く、暖かく、それぞれの「理」をプレーンに叶えていくグローブ。
色は直感で。